読むこと、見ること。

読んだこと、見たことの感想、批評。思ったことなど。

Le chalet 2018年

ル・シャレー離された13人というフランスドラマを見た。 フランスの田舎町で、親を殺された子供が復讐する話しである。 はじめは、人が死んでいくなかで、犯人は明示されなかったが、 徐々に、殺された家族の生き残りの復讐なんではないかとわかってくる。 …

シティポップの軽さ

シティポップを最近また聞くようになった。 シティポップの軽さが心地いい。 バカンスに行ったり、ダンスしたり、そんな歌詞が多い。 いまの日本の曲にはない感覚。 もしかしたらいまは、他の言語の曲にもないのかもしれない。 Youtubeでだらだら聞き流して…

繊細さんと現代

繊細さんという言葉を最近知った。 HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)という敏感に感じやすい人のことを指すらしい。この敏感な人というのはいつの時代にもいた。ただこのタイプの人に「繊細さん」、「HSP」というレッテルを貼るのはどういうことだろ…

マス論 イメージと身体

マス論を書きたい。 マス論とは、マスターベーション論の略である。 マスターベーションに関する論考をイメージと身体という2つの観点から行いたい。 現代社会に生きる私たちが、自慰行為をする際、多くの場合、アダルト動画という動的イメージを見ながら、…

哲学の誤配と対話篇 ※その他文化論など

哲学の誤配と対話篇を読んだ。久しぶりに東浩紀の本を購入して読んだ。韓国での講演をもとにして作られた『哲学の誤配』と日本の識者との対話を集めた『対話篇」は二冊とも読みやすく、すぐに読み終えることができた。各識者との対談はどれも興味深く、知的…

ジャック・リヴェット 美しき諍い女

ジャック・リヴェット 美しき諍い女 1991年 エマニュエル・ベアールが美しい。見たのは2回目。6年くらい前に見ただろうか。フランスの初夏のみずみずしさが映像に溢れる。その光景と対照的に画家の作業場での暗さが何かもの怪しさを物語っている。 画家の固…

濱口竜介 天国はまだ遠い

濱口竜介 天国はまだ遠い 2016年 何が現実なのか、戸惑ってしまう映画だった。幽霊が雄三にのりうつるとき、それはふりなのではないか。いや、あの女子高生は、幽霊でそばで横になっているからのりうつっているのではないか。映像通りなら、のりうつっている…

溝口健二 雨月物語

溝口健二 雨月物語 1953年 男の欲望の抑えきれなさやそれに被害を受ける女。 見ている側として、女と出会った後の世界観はすでに、その幸福がつかの間であることがわかってしまう。 ぼんやりとした温泉の湯気、湖の映像の不確かさが幸福が現実ではないことを…

溝口健二 お遊さま

溝口健二 お遊さま 1951年 映像が美しい。日本の様式の映像が流れていく。それだけで見ていられる。上品な言葉遣い。 犠牲の精神が強調される。日本人の精神性にとって、他者への遠慮、謙遜、犠牲が美と結びついてとらえられていると思う。妹はこれから過ご…

読むこと1

マルクス・アウレーリクス 自省録 岩波文庫 エピクテートス 人生談義 岩波文庫 最近、自制がとれてないと思い、本棚をぼーと見て手にとった。久しぶりにストア後期の哲学に触れた。何年前に読んだのだろう。4,5年前かもしれない。 【読んだこと】 〇マルクス…

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