2020-04-12 濱口竜介 天国はまだ遠い 濱口竜介 天国はまだ遠い 2016年 何が現実なのか、戸惑ってしまう映画だった。幽霊が雄三にのりうつるとき、それはふりなのではないか。いや、あの女子高生は、幽霊でそばで横になっているからのりうつっているのではないか。映像通りなら、のりうつっている。ただそれは、じっさいに、事実かと信じていいのか。信じようとする自分を疑うことになる。 先日見た、雨月物語もそうなのだが、日本映画のなかで、現実と虚構の境界のあいまいさみせる映画が好きなんだろうと思った。黒沢清もそう。